金融投資

楽天証券とSBI証券の使い分け|投資歴15年が教える証券口座の作り方

marosa

これまでの銘柄記事で、何度も「単元未満株なら1株から買えます」と書いてきました。

でも、肝心の「どこで、どうやって口座を作るのか」は、一度も説明していませんでした。

マロサが初めて証券口座を作ったのは2011年、楽天証券でした。今は楽天証券とSBI証券の2つを、役割を分けて使っています。

この記事では、投資歴15年のマロサが実際にどう使い分けているかを公開したうえで、初心者が最初の口座を作るまでの流れと、つまずきやすい注意点をまとめます。

マロナ「こんにちは、マロナです。今回は銘柄の話ではなく、その手前の『口座づくり』のお話です。最初の一歩がいちばん大事ですよ」

Contents
  1. 結論|初心者は「NISA口座をどこで作るか」だけ決めればOK
  2. まず知っておきたい、証券口座の種類
  3. NISA口座は1人1つだけ|最初にここを決める
  4. マロサの使い分け|楽天証券は特定口座、SBI証券はNISA
  5. 口座開設の流れ|スマホとマイナンバーカードで進める
  6. 初心者がつまずきやすい6つの注意点
  7. マロサ×マロナ対談|口座は、役割で分けると迷わない
  8. よくある質問|証券口座の作り方
  9. まとめ|口座は、投資を続けるための道具

結論|初心者は「NISA口座をどこで作るか」だけ決めればOK

最初に決めることNISA口座をどの証券会社で作るか(NISA口座は1人1つだけ)
選ぶ口座の種類総合口座は「特定口座(源泉徴収あり)」、あわせてNISA口座も申し込む
用意するものマイナンバーカードとスマートフォン
口座ができたら配当金の受取方式を「株式数比例配分方式」に。ログインの多要素認証と取引通知も設定
マロサの楽天証券2011年に初めて作った口座。特定口座で、100株単位の優待株や高配当株を保有
マロサのSBI証券旧NISAの頃からNISA口座として利用。増配傾向の株を単元未満株で買い、新NISAからはオルカンの積立も
SBI証券をNISAにした理由単元未満株で買える銘柄が多いから
楽天証券の良さ画面を見ただけで、何となく使えてしまう分かりやすさ

まず知っておきたい、証券口座の種類

証券会社で口座を作るときは、いくつかの「口座の種類」を選びます。名前が似ていて分かりにくいので、最初に整理しておきます。

口座の種類どんな口座か税金
総合口座証券会社で取引するための基本の口座。まずはこれを作る―
特定口座(源泉徴収あり)証券会社が利益を計算し、税金も差し引いてくれる課税。原則、確定申告は不要
特定口座(源泉徴収なし)証券会社が利益を計算するが、税金は差し引かれない課税。原則として自分で申告が必要になる場合がある
一般口座利益の計算も、自分で行う課税。原則として自分で計算・申告が必要になる場合がある
NISA口座決められた枠の中なら、利益や配当に税金がかからない非課税

初心者におすすめなのは、「特定口座(源泉徴収あり)」とNISA口座の組み合わせです。NISAの枠で買ったものは非課税、枠の外で買ったものは証券会社が税金の計算から納税までしてくれるので、確定申告の手間がほとんどかかりません。

※「源泉徴収なし」や一般口座でも、給与所得者で給与以外の所得が年20万円以下などの条件を満たせば、所得税の確定申告が不要になる場合があります。ただし、住民税の申告は別に必要になることがあります。また、損失を翌年以降に繰り越したい人などは、「源泉徴収あり」でも自分で申告したほうが有利な場合があります。迷ったら、まずは「源泉徴収あり」で始めて問題ありません。

マロナ「名前は難しく見えますが、初心者は『特定口座の源泉徴収あり』と『NISA』の2つにチェック。これだけ覚えておけば大丈夫です」

NISA口座は1人1つだけ|最初にここを決める

口座づくりで、いちばん大事なのがここです。総合口座はいくつの証券会社でも作れますが、NISA口座は1人1つだけです。

項目内容
つみたて投資枠年間120万円まで
成長投資枠年間240万円まで
非課税で持てる上限1人1,800万円まで(うち成長投資枠は1,200万円まで)
口座の数1人1つ(金融機関は年単位で変更できる)

NISA口座を作る証券会社は、年単位で変えることもできます。ただし、その年にすでにNISAで買い付けをしていると、変更できるのは翌年分からです。最初に「NISAはこの会社」と決めてしまうのがいちばん楽です。

※2023年までの旧NISA(一般NISA・つみたてNISA)で買ったものは、新NISAとは別の枠で、それぞれの非課税期間が終わるまで非課税で持てます。新NISAの枠に移すことはできません。

※2027年からは、0〜17歳の子どももつみたて投資枠を使えるようになる予定です(令和8年度税制改正)。制度の内容は変わることがあるため、最新の情報は金融庁や各証券会社の公式サイトで確認してください。

マロサの使い分け|楽天証券は特定口座、SBI証券はNISA

マロサは、2つの証券会社を次のように使い分けています。

証券会社口座の種類主な使い道選んだ理由
楽天証券特定口座100株単位の優待株・高配当株2011年に初めて作った口座。画面を見ただけで何となく使える
SBI証券NISA口座(旧NISAの頃から)増配傾向の株(単元未満株)。新NISAからはオルカンの積立も単元未満株で買える銘柄が多い

分け方をひと言でいえば、100株単位で持つ優待株・高配当株は楽天証券の特定口座、増配傾向の株とオルカンはSBI証券のNISAです。増配が続く株は、配当が増えていくほど非課税のメリットが大きくなります。単元未満株なら少ない金額から、NISAの枠で少しずつ買い集められます。

楽天証券|15年前、最初に選んだ口座

マロサが初めて口座を作ったのは、2011年の楽天証券でした。今も特定口座で、100株単位の優待株や高配当株を持っています。

楽天証券の良さは、画面を見ただけで、何となく使えてしまうことです。どこを押せば株を探せて、どこから注文できるのかが直感的に分かります。用語に慣れていない初心者にとって、この分かりやすさは心強いポイントです。

SBI証券|NISAは、単元未満株で選んだ

NISA口座は、旧NISAの頃からSBI証券です。旧NISA(一般NISA)の枠では、増配傾向の株を単元未満株で買っていました。2024年に新NISAが始まってからは、つみたて投資枠でオルカンの積立も始めています。

SBI証券を選んだ理由は、単元未満株で買える銘柄が多いからです。単元未満株とは、通常は100株単位で売買する株を、1株から買えるサービスのこと。SBI証券では「S株」という名前で提供されています。

たとえば株価4,000円の銘柄なら、100株では40万円が必要ですが、1株なら4,000円から買えます。少ない金額で多くの銘柄に分散できるのが、単元未満株の良さです。

項目SBI証券「S株」楽天証券「かぶミニ」
最低単位1株から1株から
取引手数料(ネット)無料無料
約定のタイミング前場の始値・後場の始値・後場の終値など、決められたタイミング寄付取引(始値で約定)と、リアルタイム取引(取引時間中に約定)
そのほかのコスト―リアルタイム取引のみ、スプレッド0.22%
NISA(成長投資枠)対応対応

※2026年10月時点で各社の公式情報を確認した内容です。対象銘柄や手数料は変わることがあるため、最新の条件は各社の公式サイトで確認してください。

マロナ「どちらが上というより、何に使うかで選ぶのが大切です。マロサさんは『分かりやすさ』と『銘柄の多さ』で役割を分けているんですね」

口座開設の流れ|スマホとマイナンバーカードで進める

証券口座は、スマートフォンとマイナンバーカードがあれば、ネットだけで申し込めます。流れはどの証券会社もおおむね同じです。

ステップ1|本人確認書類を用意する

マイナンバーカードが1枚あれば、ほとんどの手続きが済みます。マイナンバーカードがない場合は、マイナンバーの通知カードと運転免許証など、組み合わせで必要な書類が変わります。

ステップ2|公式サイトから申し込む

証券会社の公式サイトでメールアドレスを登録し、名前や住所などの基本情報を入力します。

ステップ3|口座の種類を選ぶ

ここで、「特定口座(源泉徴収あり)」と「NISA口座の同時申し込み」を選びます。NISA口座は、ほかの証券会社ですでに作っていないかを税務署が確認するため、総合口座より少し遅れて使えるようになります。

ステップ4|本人確認書類を提出する

スマートフォンでマイナンバーカードを撮影するか、ICチップを読み取って提出します。郵送で手続きすることもできますが、時間がかかります。

ステップ5|初期設定をして、入金する

ログインして、取引パスワードなどの初期設定をします。あとは入金すれば、取引を始められます。SBI証券の場合、ネットで申し込めば最短で翌営業日から取引できるとされています。

入金の前に、次の2つも済ませておきましょう。詳しくは、下の注意点⑤⑥で説明します。

  • 配当金の受取方式を「株式数比例配分方式」にする(NISAで株の配当を非課税で受け取るため)
  • ログインの多要素認証(パスキーなど)と、取引の通知メールを設定する

※手続きの細かな流れや必要書類は、証券会社や申し込み方法によって異なります。申し込みの前に、各社の公式サイトで確認してください。

初心者がつまずきやすい6つの注意点

① NISA口座を2つの会社で申し込まない

NISA口座は1人1つです。SBI証券の案内では、税務署の確認でほかの会社のNISA口座と重複していることが分かると、そのNISA口座は無効となり、取引は課税される一般口座の扱いになるとされています。申し込む前に、自分がすでにNISA口座を持っていないか確認しましょう。

② 単元未満株では、優待の対象にならないことが多い

株主優待の多くは、100株以上の保有が条件です。なかには1株から対象になる企業もありますが、多くの銘柄では、単元未満株で1株や10株を持っていても優待はもらえません。また、単元未満株には原則として議決権もありません。優待を目的に買うなら、必要な株数と継続保有の条件を、企業のIRで先に確認しておきましょう。

学究社(導学の学者)の記事|優待を最大にするため、100株で持つ考え方

③ 貸株サービスと、優待の継続保有に注意

証券会社には、持っている株を貸して金利を受け取る「貸株サービス」があります。ただし、貸株の設定によっては権利確定日に株主名簿に載らず、株主番号が変わって、優待の継続保有のカウントが途切れる場合があります。ニチリンのように「1年以上」「3年以上」の継続保有が条件の優待では、特に注意が必要です。

ニチリン(制動の機工士)の記事|継続保有が条件の優待

④ 単元未満株は、注文したときの値段で買えるとは限らない

SBI証券のS株は、注文を出すと、決められたタイミング(前場の始値など)の値段で約定します。注文したときに画面に出ていた株価で買えるわけではありません。値動きの大きい日は、思っていたより高く買うこともあります。

⑤ NISAの配当金は「株式数比例配分方式」で受け取る

NISA口座で持っている国内の上場株式の配当金を非課税で受け取るには、配当金の受取方式を「株式数比例配分方式」にしておく必要があります。これは、配当金を証券口座で受け取る方式です。

郵便局で受け取る「配当金領収証方式」や、銀行口座に振り込まれる方式のままだと、NISA口座の株でも配当金に税金がかかってしまいます。口座を作ったら、配当の権利確定日を迎える前に設定を確認しておきましょう。

※受取方式の設定は、持っているすべての証券会社の株に共通で反映されます。証券会社ごとに別々の方式は選べないため、複数の口座を使う人は特に注意してください。

⑥ 不正ログインへの対策をしておく

2025年には、証券口座に不正にログインされ、勝手に株を売買される被害が相次ぎました。口座を作ったら、パスキーなどの強固な認証(多要素認証)を設定し、取引の通知も有効にしておきましょう。

また、証券会社を装ったメールやSMSのリンクからは、ログインしないでください。ログインするときは、公式アプリかブックマークした公式サイトから入るのが安全です。

マロナ「1株から買えるのは便利ですが、優待の対象にならないことが多く、値段も注文時とは変わります。仕組みを知ってから使いましょう」

マロサ×マロナ対談|口座は、役割で分けると迷わない

マロナ: マロサさんが最初に作った口座は、楽天証券だったんですね。

マロサ: はい。2011年に作りました。画面を見ただけで何となく使えたので、初心者の頃はとても助かりました。

マロナ: そこから、なぜSBI証券も使うようになったんですか。

マロサ: 旧NISAの口座を作るときに、単元未満株で買える銘柄の多さでSBI証券を選びました。新NISAになってからは、オルカンの積立も始めました。増配傾向の株は、今もNISAで1株ずつ買い足しています。

マロナ: 楽天証券は特定口座で100株単位の優待株と高配当株、SBI証券はNISAで増配傾向の株とオルカン。役割がはっきりしていますね。

マロサ: 初心者の方は、まず1社で十分だと思います。大事なのは、NISA口座をどこで作るかを最初に決めることです。

マロナ: 口座は、投資の入口ですね。

マロサ: はい。実は、楽天証券の口座を何年も開かなかった時期があるんです。でも、あのことがなかったら、マロナさんと出会えていなかったかもしれませんね。

マロナ: ……その日のことは、いつかゆっくりお話ししましょう。迷ったら、まず1つ口座を作ってみる。そこから時間を味方につけていきましょう。

よくある質問|証券口座の作り方

証券口座は何社作ればいいですか

初心者は、まず1社で十分です。総合口座はいくつでも作れますが、NISA口座は1人1つなので、最初に「NISAはこの会社」と決めておくと迷いません。マロサのように、慣れてから役割ごとに2社目を作る方法もあります。

口座を作るのにお金はかかりますか

楽天証券もSBI証券も、口座の開設や維持にお金はかかりません。取引を始めるときに、買いたい金額を入金します。

NISA口座だけを作ることはできますか

NISA口座は、その証券会社の総合口座とセットで作ります。申し込みの画面で、総合口座とNISA口座を同時に申し込むのが一般的です。

特定口座の「源泉徴収あり」と「なし」はどちらを選べばいいですか

初心者は「源泉徴収あり」がおすすめです。証券会社が税金を差し引いてくれるので、原則として確定申告が要りません。「源泉徴収なし」は、条件によっては所得税の確定申告が不要になる場合もありますが、住民税の申告が別に必要になることがあり、手続きが分かりにくくなります。

単元未満株でも配当はもらえますか

もらえます。配当は持っている株数に応じて受け取れます。NISA口座で受け取る場合は、受取方式を「株式数比例配分方式」にしておくと非課税になります。株主優待は100株以上が条件のことが多く、単元未満株では対象外になる銘柄が多いので、必要な株数を確認しましょう。

単元未満株はNISAでも買えますか

SBI証券のS株も、楽天証券のかぶミニも、NISAの成長投資枠で買えます(2026年10月時点)。

まとめ|口座は、投資を続けるための道具

  • 初心者は「特定口座(源泉徴収あり)」とNISA口座の組み合わせで始める
  • NISA口座は1人1つ。最初に「NISAはこの会社」と決めるのがいちばん大事
  • 口座はスマホとマイナンバーカードがあれば、ネットだけで作れる
  • マロサは、楽天証券を特定口座、SBI証券をNISA口座として使い分けている
  • SBI証券を選んだのは単元未満株の銘柄の多さ、楽天証券の良さは画面の分かりやすさ
  • 単元未満株は優待の対象にならないことが多い。貸株は優待の継続保有に影響することがある
  • 口座ができたら、配当金の受取方式を「株式数比例配分方式」にし、多要素認証と取引通知を設定する

証券会社選びに、正解は一つではありません。大切なのは、自分が使いやすい口座で、投資を長く続けることです。マロサも15年前、楽天証券で最初の口座を作りました。その最初の一歩があったから、今があります。

マロナ「口座ができたら、次は何を買うか。当ブログの銘柄記事も、ぜひ参考にしてくださいね。長期思考で、未来を育てていきましょう」

株主優待の権利確定日・権利付き最終日の記事/オルカン取り崩しの記事/ポートフォリオ記事

出典

※手数料・対象銘柄・制度の内容は、2026年10月時点で確認したものです。最新の情報は、各社と金融庁の公式サイトで確認してください。

免責事項

本記事は、筆者の利用経験と公開情報をもとにまとめたものであり、特定の証券会社での口座開設や、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。記載した内容は執筆時点のものであり、将来の手数料・サービス内容・制度を保証するものではありません。投資の最終判断は、ご自身の責任でお願いいたします。

※マロナは当ブログ独自のキャラクターであり、実在の企業・団体の公式キャラクターではありません。

ABOUT ME
マロサ
マロサ
サラリーマン投資家
2011年から株式投資を始めたサラリーマン投資家です。 これまで相場の上げ下げを経験しながら、失敗も含め多くの学びを得てきました。 「人生とは投資の連続である」という考えのもと、 お金の投資だけでなく、時間・経験・挑戦といった “人生の投資” についても考えながら、これから資産形成を始める方に少しでも役立つ情報を発信していきます。
記事URLをコピーしました