「急な出費」で困る人へ|賞与頼みを卒業した「長期で考える家計管理」を投資歴15年が解説
「車検で10万円かかった…」
「冷蔵庫が壊れて20万円の出費…」
「車の買い替えで300万円必要になった…」
こんな「急な出費」に、賞与で対応する生活を続けていませんか?
実は私マロサも、以前はまさにそれでした。しかしある日、ふと気づいたのです——「これは本当に、急な出費なのだろうか?」
💡 この記事の結論
車の買い替えも、家電の故障も、冠婚葬祭も、発生することは最初から分かっている支出です。
これらを「長期特別費」として毎月積み立てれば、急な出費は**「予定されていた支出」**に変わります。
そして生活費と長期特別費を引いた残りを投資に回す——この順番こそが、無理なく投資を続けられる家計管理の仕組みです。
💬 マロナ
「こんにちは、マロナです。今回は銘柄分析をお休みして、すべての投資の土台になる家計管理のお話です。実はどんな銘柄選びよりも、この仕組みづくりの方が先なんですよ。」

※この図はマロサの考え方になりますので参考材料として活用してもらえると嬉しいです。
💡 この記事でわかること
・「急な出費」が本当は急ではない理由
・長期特別費の計算方法(チェックリスト付き)
・「本当の生活コスト」の考え方
・マロサの投資配分6:4と、その理由
・配当金を「自由度の高い収入源」と考える理由
※この記事の前提
この記事は、生活防衛資金(一般的に生活費の3〜6か月分程度)を確保した方向けの家計管理法です。
まだ生活防衛資金が十分にない方は、まずはそちらを最優先してください。病気・失業・急な収入減といった「予測できないリスク」への備えが先です。生活防衛資金という鎧を装備した後に、さらに家計を安定させる方法としてご覧ください。
必要額は、雇用形態、家族構成、収入の安定性などによって異なります。自営業や一馬力世帯など、収入減の影響が大きい場合は、より多めに確保する考え方もあります。
「急な出費」は、本当に急なのでしょうか?
冷静に考えてみてください。
車はいつか買い替えます。スマホも数年ごとに交換します。家電もいつか寿命を迎えます。冠婚葬祭も、人生では避けられません。
つまり、これらは発生することが分かっている支出なのです。それなのに、なぜ「急な出費」と感じてしまうのか。
答えは簡単でした。長期で家計を考えていなかったからです。
そこで私は、10年単位で支出を書き出してみました。
長期特別費を計算してみる
| 項目 | 内容の例 | 年間金額(例) | 毎月積立額(例) |
|---|---|---|---|
| 車の買い替え | 10年に1回 300万円の場合 | 340,000円 | 約28,300円 |
| 車検・メンテナンス | 車検・オイル交換・タイヤ交換など | 100,000円 | 約8,300円 |
| 家電の買い替え | 冷蔵庫・洗濯機・エアコンなど10年に1回程度 | 50,000円 | 約4,200円 |
| スマホ・PC | スマホ2〜3年ごと・PC買い替えなど | 70,000円 | 約5,800円 |
| 冠婚葬祭 | 結婚・お祝い・お葬式など | 40,000円 | 約3,300円 |
| その他 | 帰省費用・子どもの行事など | — | — |
| 合計(例) | 600,000円 | 約50,000円 |
年間で約60万円。つまり、毎月約5万円を積み立てれば対応できることが分かりました。
この瞬間、私の中で「急な出費」は「予定されていた支出」へと変わったのです。車検の請求書が来ても慌てない。冷蔵庫が壊れても動じない。すでに積み立ててあるお金から払うだけだからです。
💬 マロナ
「大切なのは、この60万円という金額ではありません。ご自身の生活で『年間いくら必要か』『毎月いくら積み立てればよいか』を計算することです。家計管理で大事なのは、他人の金額ではなく自分の金額を知ることですよ。」
※金額は家族構成・車の有無・住宅の状況・ライフスタイルによって大きく変わります。ぜひ一度、ご自身の項目を書き出して計算してみてください。
「本当の生活費」を知っていますか?
ここで、多くの人が見落としている数字があります。
たとえば毎月の生活費が15万円だとします。しかし、将来の特別費として毎月5万円積み立てる必要があるなら——本当の生活コストは20万円です。
私は家計をこの順番で考えています。
① 生活費を計算する
② 長期特別費の積立を計算する
③ 残ったお金を投資・貯蓄に回す
ポイントは、投資が「最後」だということです。
以前の私は「投資に回したい金額」を先に決めて、特別費のことを考えていませんでした。だから車検のたびに賞与を取り崩し、家計が揺らいでいたのです。順番を変えたことで、無理なく投資を続けられるようになりました。
💬 マロナ
「投資で一番怖いのは、暴落ではありません。急な出費のために、下がったタイミングで株を売らざるを得なくなることです。長期特別費の積立は、大切な株を守る堀の役割も果たしているんですよ。」
マロサの投資配分は「6:4」
生活費と長期特別費を引いた残りを、私はこう配分しています。
- 60% 高配当株
- 40% オルカン(全世界株式)
「なぜ個別株の比率が多いのですか?」と聞かれることがあります。理由ははっきりしています。配当金が、資産形成を続けるモチベーションになるからです。
オルカンと高配当株のどちらが良いかという比較は、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶ オルカンと高配当株はどっちがいい?マロナが解説
ちなみに——「マロサさん、自己投資が大事と言っておきながら、配分に自己投資が入っていなくないですか?」と思った方、鋭いです。自己投資の費用は、配当金でまかなっています。 その仕組みを次でお話しします。
配当金は「自由度の高い収入源」
私は配当金を「生活費」とは考えていません。
配当金は——気になっていた本を買う。資格取得に使う。家族との旅行に使う。趣味を楽しむ。さらに再投資する。そのとき一番価値のある使い方を選べるお金です。
だから私は配当金を、「自由度の高い収入源」と呼んでいます。
そして面白いことに、「もっと旅行したい」「もっと本を読みたい」「もっと自己投資したい」と思うたびに、私は「もっと配当金を増やそう」と考えるようになりました。だから高配当株を買い増したくなる。
私にとって高配当株は、単なる投資商品ではありません。人生を少しずつ豊かにしてくれる存在です。
ただし、配当金は企業業績によって減額される可能性があります。そのため、家賃や住宅ローンなどの固定費を配当金頼みにせず、なくても生活できる範囲で活用しています。
最初の一歩は小さくて大丈夫
最初から年間30万円、50万円の配当金を目指す必要はありません。
たとえばNTT(100株約1.6万円)やソフトバンク(100株約2.2万円)など、少額から始められる銘柄を保有して、最初の配当金で本を1冊買ってみてください。
投資がお金を生み、そのお金で自分を成長させる。この小さな体験が、投資に対する考え方を変えてくれるはずです。
▶ NTT(9432)は買い?100株1.6万円から始められる通信の大賢者
▶ ソフトバンク(9434)は買い?100株約2.2万円・長期優待込み利回り8%超
📌 マロサの実体験|私の第一歩はゼンショー株でした
私が「投資っていいな」と思えた最初のきっかけは、ゼンショー株でした。配当金で気になっていた本を買ってみる。いつもはすき家だけど、優待を持って宝島(焼肉いちばん)に行って焼肉を食べてみる——「投資がお金を生み、そのお金で生活が少し豊かになる」ということを、身をもって実感できました。今でも投資を続けられている理由の一つです。
積み立てたお金を使わなかったら?
「冠婚葬祭費を積み立てたけれど、今年は使わなかった」——そんな年もあるでしょう。
だからといって、そのお金をすぐ投資へ回すことはおすすめしません。生活防衛資金とは別に、現金として残しておくことをおすすめします。
その積立金が、想定外の修理費、家族への支援、医療費といった本当に予測できない支出への保険になるからです。予測できる支出のために積み立てたお金が、結果として「本当の急な出費」への安心感にもつながります。
なお、長期特別費と生活防衛資金は目的を分けて管理し、同じ現金を両方の資金として数えないようにしています。
💬 マロナ
「使わなかった積立金は『余ったお金』ではなく、『来年以降の安心』です。焦って投資に回さなくても、資産形成は残りのお金で十分続けられますよ。」
今日からできる3つのこと
① 将来発生する支出を書き出す(車・家電・スマホ・車検・住宅修繕・冠婚葬祭…)
② 年間金額を計算する
③ 12で割って、毎月積み立てる
たったこれだけです。特別な知識も、証券口座すら必要ありません。今夜、紙とペンがあれば始められます。
まとめ|家計管理は「安心して投資を続ける仕組み」づくり
- 車・家電・冠婚葬祭などの「急な出費」は、実は発生が分かっている「予定されていた支出」
- 長期特別費を書き出し、年間金額÷12を毎月積み立てるだけで、賞与頼みから卒業できる
- 本当の生活コスト=生活費+長期特別費。投資は「残ったお金」で行うのが正しい順番
- マロサの投資配分は高配当株60%:オルカン40%。配当金は「自由度の高い収入源」として自己投資や家族との時間に
- 使わなかった積立金は現金のまま残す。本当に予測できない支出への保険になる
家計管理は、節約することが目的ではありません。安心して暮らし、安心して投資を続ける仕組みを作ることです。
もし今、「急な出費で困った」と感じているなら、一度だけ立ち止まって考えてみてください。
その出費は、本当に急だったのでしょうか。
もしかすると10年という長い時間で見れば、「予定されていた支出」だったのかもしれません。
💬 マロナ
「人生とは投資の連続である——マロサさんの座右の銘です。お金の投資も、時間の投資も、土台になるのは揺らがない家計。今日書き出した一枚のメモが、10年後のあなたの安心を作りますよ。」
マロサが実際にどんな銘柄で配当金を育てているかは、こちらでご覧いただけます。
▶ 【随時更新】保有73銘柄を一部公開|高配当株×優待株ポートフォリオ
【免責事項】
本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資は元本割れのリスクがあります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
なお、記事に登場する「マロナ」は当ブログ独自のキャラクターであり、実在の企業・団体の公式キャラクターではありません。





