NTT(9432)は買い?100株1.6万円から始められる通信の大賢者を投資歴15年が徹底分析【大賢者】
「株式投資を始めたいけど、最初の一歩が怖い」——そんな方にマロサが変わらず紹介してきたのが、100株約1.6万円で日本最大の通信企業の株主になれるNTTです。
この記事では、投資歴15年のマロサが、実際に保有しているNTTを5つの分析基準で徹底チェックします。取得単価と、正直に言うと現在はわずかに含み損であることも公開します。
💡 この記事の結論
NTTは、日本中に知識と情報の網を張り巡らせる「大賢者」
営業利益率7%以上・ROE8%以上を長期間維持し、配当は右肩上がり。利回りは3.37%と当ブログの基準3.5%には一歩届きませんが、100株1.6万円という圧倒的な買いやすさは全パーティ随一。
初心者の最初の一歩に、今も自信を持っておすすめできる銘柄です。
💬 マロナ
「こんにちは、マロナです。今回は『大賢者』の装いでご案内します。賢者の力の源は知識と情報。NTTは、その情報が流れる道そのものを支配している——通信の始祖にふさわしい称号です。」

💡 この記事でわかること
・NTTの事業内容と「通信の外」への進化(データセンター・AI・銀行)
・5つの分析基準での評価(自己資本比率/営業利益率/ROE/配当/総合利回り)
・dポイントがもらえる株主優待の条件と注意点
・マロサの取得単価162円と含み損の理由(失敗談も公開)
・通信株特有のリスクと付き合い方
NTTとは|情報の流れる道を支配する大賢者
NTT(9432)は、NTTドコモ・NTT東日本・NTT西日本・NTTデータなどを傘下に持つ、日本最大の通信グループです。スマホ、光回線、企業の基幹システム——私たちの生活と経済を流れる情報の大半が、NTTの通信網の上を通っています。
2026年7月29日の終値は160.3円、予想配当利回りは3.37%。権利確定は3月末・9月末で、1年で最も権利銘柄が多い月の中核を担える存在です。
そして今のNTTは、「電話の会社」から大きく姿を変えようとしています。NTTデータの完全子会社化でグローバルIT事業を強化し、住信SBIネット銀行を子会社化して金融にも進出。(同社は2026年8月3日から「ドコモSMTBネット銀行」へ商号を変更する予定です。)さらにデータセンター事業の拡大や、次世代通信基盤「IOWN」によるAIの電力コスト最適化など、AI時代のインフラへ投資を続けています。

💬 マロナ
「大賢者は常に新しい魔法を研究し続けるものです。通信という古の魔法に加えて、データセンター、AI、金融——NTTの書庫には、新しい魔導書が増え続けているんですよ。」
5つの分析基準でチェック
いつもの5つの基準で確認していきます。
| 分析基準 | 目安 | NTT | 判定 |
|---|---|---|---|
| 自己資本比率 | 40%以上 | 20.8% | △(大型再編の影響) |
| 営業利益率 | 7〜8%以上 | 2014年以降7%以上を維持 | ○ |
| ROE | 8%以上 | 2016年以降8%以上を維持 | ○ |
| 配当 | 安定・増配傾向 | 右肩上がりの増配継続 | ◎ |
| 総合利回り | 3.5%以上 | 3.37%+長期優待(dポイントもらいきり) | △ |
※株価160.3円(2026年7月29日終値)、年間配当5.4円(2027年3月期予想)で算出。
自己資本比率20.8%|大賢者の鎧は薄い。ただし理由がある
自己資本比率は、2026年3月末時点で20.8%と、マロサの基準である40%以上には届いていません。
前期の34.0%から大きく低下していますが、これは通信設備への投資だけが理由ではありません。住信SBIネット銀行の連結によって総資産が大きく増えたことや、NTTデータグループの完全子会社化に伴う資本取引の影響も含まれています。
大型再編後の財務構造であることを踏まえ、今後の有利子負債や利益成長を継続して確認する必要があります。魔導士は重い鎧を着ません——その分を、次で見る「稼ぐ力」で補っています。
営業利益率|2014年以降、7%を下回らない

営業利益率は2014年以降、基準の7%以上を継続して維持しています。通信は毎月の利用料が積み上がるストック型ビジネス。景気が悪くてもスマホを解約する人は少なく、不況に強いディフェンシブ銘柄と呼ばれる理由がこの安定感です。
ROE|2016年以降、8%以上をキープ

ROEも2016年以降、基準の8%以上を継続達成。自己資本比率が34%台だった時期からこの水準を維持してきたことは、資本を効率よく使って利益を生む力が本物である証拠です。ただし今期は大型再編で自己資本が大きく変動しているため、今後もこの水準を保てるかは要注目です。薄い鎧で高い火力を出す——まさに大賢者のステータス配分ですが、鎧の薄さの理由が変わった点は覚えておきたいところです。
配当|右肩上がりの増配が続く

NTTの配当は見事な右肩上がりで、増配に積極的な姿勢が数字に表れています。長期保有するほど取得単価に対する利回りが育っていく、増配株の王道パターンです。
総合利回り3.37%|基準には一歩届かず。ただし——
現在の利回りは3.37%で、マロサの基準3.5%には届いていません。
ただし、株価は直近でも150円台から160円台を行き来しており、151円台まで下がった局面では利回りが3.5%を超えていました。つまりNTTは「基準に永遠に届かない銘柄」ではなく、株価しだいで基準ラインをまたぐ銘柄です。だからこそ、次でお話しする「買い増しラインを決めておく」ことが効いてきます。
株主優待|長期保有でdポイントがもらえる
NTTの株主優待は、100株以上の長期保有でdポイントがもらえるという内容です。
| 継続保有期間 | 優待内容(100株以上) |
|---|---|
| 2年以上 | dポイント 1,500ポイント |
| 5年以上 | dポイント 3,000ポイント |
dポイントはコンビニ・飲食店・ネットショッピングと幅広く使えるので、現金に近い感覚で活用できます。
ただし重要な注意点があります。このポイントは各1回きりの「もらいきり」で、毎年もらえるわけではありません。「2年目に1,500pt、5年目に3,000pt、合計4,500ptで終了」という設計です。優待目当てというより、長期保有のごほうびと考えるのが正しい位置づけです。
株主優待の権利確定の仕組みは、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶ 株主優待はいつまでに買えばもらえる?権利確定日・権利付き最終日をマロナがやさしく解説
マロサの保有状況と買い増し戦略
正直にお見せします。マロサのNTT取得単価は162円。現在の株価160.3円に対して、わずかに含み損です。
理由は、株式分割の前にdポイント優待の条件を満たすために買い増しをしたことで、取得単価が上がってしまったからです。優待をもらうための急ぎの買い増しは、取得単価が上がるというトレードオフがある——これは私の反省点であり、みなさんにお伝えしたい学びでもあります。
それでも慌てて売る必要はないと考えています。取得単価162円でも配当利回りは3.33%あり、増配が続けば利回りは育っていきます。実際、直近で株価が151円台まで下がった局面では、貯まったポイントを使って少しずつ買い増し(ナンピン)をして、取得単価を下げてきました。
マロサの買い増しライン
| 株価 | 利回り(配当5.4円) | マロサの判断 |
|---|---|---|
| 162円(取得単価) | 3.33% | わずかに含み損中 |
| 160.3円(現在) | 3.37% | 様子見 |
| 154円以下 | 3.5%以上 | 利回り基準クリア |
| 152円以下 | 3.55%以上 | 買い増し検討開始(直近151円台でポイント買い増し実行済み) |
💬 マロナ
「含み損でも、大賢者は慌てません。配当という魔力は毎年届きますし、安い水準での買い増しは取得単価を下げる詠唱になります。失敗を隠さず、次の一手に活かす——それも知識の力ですよ。」
※あくまでマロサ個人の考え方であり、購入を推奨するものではありません。
なぜ「大賢者」なのか

賢者の力の源は、剣でも鎧でもなく知識と情報です。そのなかでNTTを「大賢者」と呼ぶ理由は、この国の通信の始祖であり、規模が別格だからです。
NTTは、日本中の情報が流れる通信網そのものを持ち、その上にデータセンター、AI基盤(IOWN)、システム開発(NTTデータ)という「知の設備」を積み上げています。固定回線から携帯、企業システム、そして金融まで——あらゆる知を蔵する最上位の存在です。営業利益率7%以上・ROE8%以上を10年前後も維持できているのは、一度張り巡らせた知識の網が、毎月安定して魔力(利用料)を生み続けるからです。
派手な一撃はありません。しかし、パーティの誰よりも安定して、確実に仕事をする——それが大賢者NTTです。
💬 マロナ
「同じ賢者系のジョブでも、役割は違います。NTTが地に網を張る『大賢者』なら、KDDIは星と衛星をあやつる『星導の賢者』。通信という魔法にも、いくつもの流派があるんですよ。」
マロサ×マロナ対談|「最初の一歩」と大賢者の新しい魔法
マロサ
「NTTは、私が『初心者に最初に持ってほしい』と言い続けている銘柄です。理由はシンプルで、100株が約1.6万円で買えるからなんです。」
マロナ

「多くの優良企業は100株買うのに数十万円かかりますからね。株式投資の最初の一歩で一番大切なのは、少額で始めて『配当をもらう体験』を積むこと。NTTなら1.6万円で、日本最大の通信企業の株主になって、年540円の配当と株主総会の招集通知が届く——この体験の価値は金額以上です。」
マロサ
「私も最初の頃の『配当が振り込まれた瞬間』は今でも覚えています。ところで、これまでの記事では金利の話が続きました。銀行には追い風、住宅には逆風。通信はどうなんでしょう?」
マロナ

「通信は、金利や景気の影響を比較的受けにくい業種です。不況でもスマホは解約しませんし、金利が上がっても通信料は変わりません。だからディフェンシブ銘柄と呼ばれます。ただし油断は禁物です。NTTは設備投資のために有利子負債も大きいので、金利上昇は借入コストの増加という形でじわりと効いてきます。」
マロサ
「無風ではないけれど、銀行や住宅ほど直撃はしない、ということですね。最近のNTTは、通信以外のニュースも増えてきた印象があります。」
マロナ

「はい。NTTデータの完全子会社化、住信SBIネット銀行の子会社化、データセンターへの大型投資、IOWNによるAI基盤——大賢者は古い魔導書を守るだけでなく、新しい魔法を研究し続けています。AI時代に『情報の流れる道』を持っている強みは、これからますます効いてくるはずです。」
マロサ
「一方で、来期は減益予想というニュースもありましたね。」
マロナ

「新しい魔法の研究には、先行投資という代償が伴います。銀行の連結や投資負担で、短期的には利益が圧迫される見込みです。目先の減益と、長期の布石。どちらを見るかで、この銘柄の評価は変わります。マロサさんのように長期保有前提なら、慌てる必要はないと私は考えていますよ。」
大賢者の弱点|知の網を脅かすものたち

安定の代名詞のようなNTTにも、リスクはあります。
- 来期は減益予想:銀行子会社化や先行投資の負担で、短期的には利益が圧迫される見込み
- 自己資本比率20.8%と有利子負債:金利上昇は借入コストの増加につながる
- 政府による通信料金の値下げ圧力:過去にも携帯料金の引き下げで業界全体が揺れた
- 競争激化:通信は成熟市場で、国内の成長余地は限られる
- 株価は150円台〜160円台で上下:短期の値動きに一喜一憂しない前提で持つ銘柄です
💬 マロナ
「『安定している』と『何も起きない』は違います。大賢者の網も、時代の変化には常にさらされている——だからこそ新しい魔法の研究(データセンター・AI)が重要なんです。」
📌 マロサの実体験
NTTは、私が初心者の方に勧めて実際に「ハジメテの株」として買ってもらったことのある銘柄です。1.6万円で始めた方が、配当の入金を見て「本当にもらえるんですね」と嬉しそうに報告してくれた——あの体験こそが、長期投資を続ける原動力になると確信しています。
ちなみに私自身は優待目的の買い増しで取得単価を上げてしまい、現在はわずかに含み損です。それでも配当を受け取りながら持ち続けられるのは、財務の安定した銘柄だからこそ。失敗も含めて学びになる——それが個別株投資です。
まとめ|1.6万円から仲間にできる、パーティの大賢者
- NTTは営業利益率7%以上(2014年〜)・ROE8%以上(2016年〜)を維持する安定の大賢者
- 配当は右肩上がりの増配傾向。利回り3.37%は基準3.5%に一歩届かないが、151円台では基準を超える水準だった。株価しだいで基準ラインをまたぐ銘柄
- 100株約1.6万円の買いやすさは全銘柄随一。初心者の最初の一歩に最適
- 長期保有でdポイント最大4,500pt(もらいきり)の優待
- マロサの取得単価は162円で、わずかに含み損(優待目的の買い増しで単価が上がった反省も公開)。買い増しラインは152円以下と決め、直近151円台でポイント買い増しを実行済み
- 弱点は自己資本比率20.8%、値下げ圧力、そして来期減益予想。ただしデータセンター・AI・金融への布石は長期の楽しみ

💬 マロナ
「知識は力、継続は自由——私の信条です。1.6万円の最初の一歩も、続ければ立派な資産になります。大賢者の網の上で、あなたの投資の物語を始めてみませんか。時間を味方につければ、資産は着実に育ちますから。」
マロサのパーティ全体でNTTがどんな役割を担っているかは、こちらの記事でご覧いただけます。
▶ 【随時更新】保有73銘柄を一部公開|高配当株×優待株ポートフォリオ
▶ 三菱UFJは買いか?——金利が「追い風」になる銀行株。通信との対比でどうぞ
【免責事項】
本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資は元本割れのリスクがあります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。記事内のデータは執筆時点のものであり、最新の情報は各社IR資料等でご確認ください。
なお、記事に登場する「マロナ」は当ブログ独自のキャラクターであり、実在の企業・団体の公式キャラクターではありません。






