3月・9月に権利確定するNTTは買いか?初心者が最初に検討しやすい高配当株を解説
毎月配当金に向けたロードマップとして、今回は3月・9月に権利確定する銘柄の中から、マロサが保有しているNTTを紹介します。
3月・9月は権利確定する企業が1年で最も多い月です。 その中からまず最初に紹介したいのが、初心者が一番最初に保有してほしい銘柄として自信を持っておすすめできるNTTです。
今回NTTを取り上げる理由は、単純に高配当だからではありません。 むしろ注目したいのは、株価157円台・100株約1万5千円という圧倒的な買いやすさと、長期保有で育てていける安定感です。
この記事では、NTTの基本情報に加え、自己資本比率・営業利益率・ROE・配当推移も見ながら、メリットとデメリットを初心者向けに分かりやすく整理していきます。
NTTとはどんな会社か
NTTは、情報・通信業に分類される企業で、日本最大級の通信インフラを運営している会社です。 NTTドコモ・NTT東日本・NTT西日本・NTTデータなどを傘下に持ち、私たちの日常生活に欠かせない通信インフラを支えています。
「NTT」という名前を知らない人はほぼいないと思います。それだけ生活に密着した企業であり、景気に左右されにくいディフェンシブ銘柄としても長年支持されています。
2026年4月3日の終値は157.8円、予想配当利回りは3.36%、時価総額は約14兆2,888億円です。 時価総額の規模からも、日本を代表する超大型企業であることがわかります。ですが、この銘柄の最大の魅力は株価の安さと買いやすさにあります。
NTTの魅力① 3月・9月権利の銘柄として組み込みやすい
日本株は3月・9月権利の銘柄が多く、毎月配当に近い形を目指すうえで中心的な役割を担う月です。
NTTは3月・9月に権利が確定するため、1月・7月の積水ハウス、2月・8月のDCMホールディングスと組み合わせることで、上半期・下半期ともに配当を受け取れる体制が整ってきます。
「知名度が高く、財務も安定していて、しかも買いやすい」 この視点で見ると、毎月配当ロードマップの核となる銘柄です。
NTTの魅力② 自己資本比率は20.3% 通信インフラ業界では標準的な水準
2025年4月時点の自己資本比率は20.3%で、マロサの基準(40%以上)からすると低めに見えます。 ただし、NTTのような大規模インフラ企業は設備投資が巨額になるため、自己資本比率が低くなる傾向があります。同業のKDDIや通信各社と比較しても同水準であり、業界特性を踏まえた判断が必要です。
自己資本比率はあくまで判断材料の一つです。この数値だけで「財務が悪い」と切り捨てるのではなく、他の指標と合わせて総合的に判断することが大切です。
NTTの魅力③ 営業利益率は2014年以降、合格基準の7%以上をキープ
続いて営業利益率です。
NTTの営業利益率は2014年以降、マロサの合格基準である7%以上を継続して維持しています。 これは非常に安定した数値で、大規模インフラ企業としての収益体力の高さを示しています。

投資では「基準に合格しているか」だけでなく、その水準を長期間維持できているかという視点も大切です。NTTはこの点で高い評価ができます。
NTTの魅力④ ROEは2016年以降、合格基準の8%以上を維持
次にROEを見ていきます。
ROEについては、マロサの合格基準である8%以上を2016年以降、継続して達成しており、非常に良い推移だと思っています。 自己資本比率はやや低めですが、ROEの高さはその裏返しでもあり、資本を効率よく使って利益を生み出せている企業だと評価しています。

NTTの魅力⑤ 配当は増配傾向で、長期保有との相性が良い
高配当株や優待株を見るときに大事なのは、今の利回りだけではありません。 配当がどのように推移してきたかを見ることも大切です。
NTTの配当は見事な右肩上がりで、増配に積極的な姿勢が数字に表れています。長期保有するほど受け取れる配当が増えていく銘柄であり、毎月配当ロードマップとの相性は非常に良いです。

配当利回り3.36%というだけでも十分魅力的ですが、増配傾向が続いていることを考えると、長期保有するほど実質的な利回りが上がっていく点が大きな強みです。
NTT最大の魅力は、1万5千円台から始められる圧倒的な買いやすさ
NTTの一番の魅力は、やはり株価の安さです。
株価157.8円 × 100株 = 約15,780円
日本株で優待をもらうには100株単位での購入が基本で、多くの優良企業は100株買うだけで数十万円かかります。その中でNTTは2万円以下で日本最大級のインフラ企業の株主になれるという、他にはなかなかない買いやすさを持っています。
ここだけを見ると「それだけ?」と思う方もいるかもしれません。 ですが、これは初心者にとってとても重要なポイントです。
株式投資を始めるとき、最初の一歩が一番不安です。その不安を小さくするためにも、少額でスタートして配当をもらう体験を積むことが長期投資を続けるうえで大切になります。NTTはそのための最適な入口です。
また、NTTには長期保有優待としてdポイントがもらえる特典もあります。
【優待内容】
| 保有期間 | 優待内容(100株以上) |
|---|---|
| 2年以上 | dポイント 1,500ポイント |
| 5年以上 | dポイント 3,000ポイント |
dポイントはコンビニ・飲食店・ネットショッピングなど幅広く使えるため、現金に近い感覚で活用できます。
※ポイントは1度きりのもらいきりになります。
ただし、NTTにもデメリットはある
ここまで見ると魅力もありますが、もちろん注意点もあります。
自己資本比率はマロサ基準に未達
先述の通り、自己資本比率20.3%はマロサの合格基準(40%以上)には届いていません。 業界特性を踏まえた判断が必要ですが、財務の安定性という観点では100点ではないことは認識しておきましょう。
配当利回りだけでは飛び抜けて高くない
3.36%は高配当株として十分な水準ではありますが、利回りだけを最優先にしたい方には物足りなく感じるかもしれません。 NTTは「利回りの高さ」ではなく「安定性・買いやすさ・増配傾向」で選ぶ銘柄です。
優待の最大メリットまで5年かかる
dポイント3,000ポイントの特典を受けるには5年以上の保有が条件です。 すぐに大きな優待メリットを得たい方には向いていません。この銘柄も、じっくり長期で持つ前提で考えるほうが相性が良いです。
マロサはNTTをどう見るか
マロサとしては、NTTは毎月配当ロードマップの中でも特に初心者に最初に持ってほしい銘柄として見ています。
自己資本比率はやや低めですが、営業利益率・ROEともに合格基準をクリアし、配当は右肩上がり。そして何より2万円以下で始められる買いやすさは、他の優良銘柄にはなかなかない強みです。
特に、
- 初めて高配当株・優待株を買う方
- スモールスタートで始めたい方
- 3月・9月権利の銘柄をポートフォリオに加えたい方
- dポイントをよく使う方
には相性が良い銘柄です。
また、マロサとしては今の株価について、直近では150〜160円台をいったりきたりする推移が続いています。 まだ100株を持っていない方は、現在の株価水準(157円台)でも買いを検討できる水準だと考えています。
買い増しを検討している方については、マロサ自身は152円以下になったら買い増しを検討しています。実際には151円以下になったタイミングで、貯まったポイントを使って少しずつ買い増しをしています。
ただし、これはあくまでマロサ個人の考え方です。 株価は今後も上下する可能性がありますので、実際に購入する際は、ご自身の資金状況やリスク許容度に合わせて判断することが大切です。
まとめ
今回は、3月・9月に権利確定する銘柄として、マロサ保有のNTTを紹介しました。
NTTは、
- 3月・9月権利の銘柄として毎月配当ロードマップに組み込みやすい
- 営業利益率7%以上・ROE8%以上をともに長期間維持している
- 配当は右肩上がりで増配傾向が続いている
- 長期保有でdポイント最大3,000ポイントがもらえる
- 株価157円台・100株約1万5千円と圧倒的に買いやすい
という魅力があります。
一方で、
- 自己資本比率20.3%はマロサ基準に未達(業界特性を考慮した判断が必要)
- 配当利回りだけでは飛び抜けて高いわけではない
- 優待の最大メリット(dポイント3,000P)まで5年かかる
というデメリットもあります。
だからこそ、 「有名だから買う」ではなく、「長期保有でコツコツ配当を積み上げていく」、そして「スモールスタートで投資を体験する最初の一歩として選ぶ」という視点で考えることが大切だと思っています。
3月・9月権利確定の銘柄はまだ他にも紹介していきたい銘柄があります。引き続き毎月配当ロードマップを一緒に積み上げていきましょう。
※投資には元本割れのリスクがあります。
※本記事は特定の投資行動を推奨するものではなく、あくまで個人の考え方の共有です。投資判断はご自身でお願いいたします。

