金融投資

ホンダ(7267)は買い?初の赤字から過去最高益へ、財務✕3つでも持ち続ける理由【竜騎士】

marosa

2024年7月31日。日銀が政策金利の引き上げを決めた日です。

その直前、マロサはホンダ(7267)を大きく買い増していました。数日後に相場は急落し、そこから約2年間近く、含み損が続きました。2026年3月期には会社が上場以来初の赤字に転落し、含み損はさらに深くなりました。

その株が、ようやく含み益に変わりました。取得単価1,680円に対し、2026年8月21日の終値は1,753円です。

今回マロナが担うジョブは「竜騎士」。二輪から四輪へ、そして空へと領域を跳び越えてきた会社です。

マロナ:「こんにちはマロナです。ところでマロサさん、2年待った甲斐がありましたね。株価が戻るまでの時間は、何もしていない時間ではありません。配当を受け取り続けていた時間です」

結論|3部作で唯一、利回り基準を満たした銘柄

  • 株価は1,753円(2026年8月21日終値)、年間配当予想は70円、配当利回りは3.99%
  • 5基準の判定は◎1つ・○1つ・✕3つ。財務3項目は2026年3月期の赤字で未達
  • ただし2027年3月期の第1四半期は営業利益5,307億円で四半期として過去最高。V字回復の途中です
  • マロサの取得単価は1,680円。含み益率は+4.3%、取得単価ベースの利回りは4.17%
  • 買い増しラインは1,680円。取得単価まで戻ってきたら買い増します

ENEOS、ブリヂストンと続けてきたクルマ経済圏の3本目です。前の2社はどちらも「良い会社だが利回りが基準に届かない」という結論でした。ホンダは逆で、財務は3社で最も弱いのに、利回りだけは基準を超えています

高い利回りには理由があります。この記事では、その理由を最後まで正直に書きます。

ホンダはどんな会社か|時価総額7兆9,463億円のモビリティ企業

ホンダ(本田技研工業)は、二輪・四輪・パワープロダクツを世界中で展開する総合モビリティカンパニーです。二輪車では世界トップシェア、四輪では軽自動車が販売ランキングの常連、さらに小型ジェット機「HondaJet」まで手がけています。

マロサ自身もホンダ車に乗っています。毎日ハンドルを握っている会社の株を持つ、という形です。

項目データ(2026年8月21日時点)
証券コード7267
業種輸送用機器
株価(終値)1,753円
時価総額約7兆9,463億円
権利確定月3月・9月(優待基準日は3月末)
年間配当(予想)70円(中間35円・期末35円)
配当利回り3.99%
自己資本比率35.3%(2026年3月期)

参考までに、3部作の他2社の時価総額はENEOSが3兆6,528億円、ブリヂストンが5兆5,082億円でした。ホンダは3社で最も大きい会社です。

2026年3月期に何があったのか|上場以来初の赤字

まず、いちばん重い事実から書きます。

2026年3月期、ホンダは4,239億円の親会社所有者帰属当期損失を計上しました。売上収益は21兆7,966億円で前期比0.5%増でしたが、EV市場環境の変化にともなう戦略見直しが業績を大きく押し下げました。上場以来初の赤字です。

営業損失は4,143億円、営業利益率はマイナス1.90%まで落ちました。ROEは-3.5%です。

グラフを見ると、2014年3月期の6.59%から2025年3月期の5.59%まで、5〜6%台を上下していたのが、2026年3月期で一気に水面下へ落ちています。ROEも同様で、2026年3月期は-3.5%です。

この2枚のグラフが、ホンダの利回り3.99%という数字の答えです。利回りが高いのは、株価が下がったからです。配当が増えたからではありません。

それでも1四半期で過去最高益に|2027年3月期第1四半期

ここから記事の空気が変わります。

2026年8月5日に発表された2027年3月期第1四半期(2026年4月〜6月)は、四半期として過去最高の営業利益を記録しました。

項目2027年3月期1Q前年同期比
売上収益6兆615億円+13.5%
営業利益5,307億円+117.4%
営業利益率8.8%
税引前利益6,050億円+107.0%
親会社帰属四半期利益4,509億円+129.3%
1株当たり四半期利益115.84円前年同期46.80円

営業利益率は8.8%。当ブログの基準「7〜8%以上」を超えています。1四半期だけの数字ですが、赤字だった会社が基準を満たす水準まで戻ったということです。

+117%という数字を、そのまま受け取ってはいけません

ブリヂストンの記事でも同じことを書きました。見出しの数字がどう作られたかを確認します。

前年同期には1,220億円のEV関連損失が計上されていました。今期はこれが発生していません。つまり比較の土台が低かったということです。

では一時的な項目を除くとどうなるか。EV関連損失を除いた調整後営業利益で比べても、前年同期から1,645億円、44.9%の増加です。1.7倍ではありませんが、実力ベースでも力強い伸びであることは確かです。

増減の要因も開示されています。為替影響が908億円、関税影響が781億円の増益要因。一方で販売奨励金の増加などによる販売影響が61億円、原材料価格の高騰などによる売価・コスト影響が33億円、研究開発費が17億円の減益要因でした。

為替と関税で1,689億円の押し上げがあったという点は、冷静に見ておく必要があります。会社は8月5日に通期業績予想を上方修正しましたが、対ドルの想定レートを155円と円安方向に見直したことがその理由に挙げられています。円高に振れれば、この押し上げは逆回転します。

マロナ:「過去最高という言葉は強く響きます。でも、その中身が為替なのか実力なのかを分けて読む習慣は、どの銘柄でも使えます」

事業別に見ると、二輪の強さが際立ちます

事業営業利益営業利益率
二輪2,339億円20.5%
四輪1,921億円5.0%

二輪事業の営業利益率20.5%は、四半期として過去最高です。インドやブラジルを中心とした地域での販売増加が牽引し、グループ販売台数は566万3,000台に達しました。なお二輪の増益にも為替の追い風は含まれており、販売増の効果と両方が重なった結果です。

四輪の5.0%と比べると、収益性は4倍以上です。ホンダは「車の会社」というイメージが強いですが、利益を稼いでいるのは二輪だという事実は、この会社を理解する鍵になります。

通期予想は売上収益24兆1,500億円(前期比10.8%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益4,000億円。配当は中間・期末ともに35円、年間70円で据え置かれています。

当ブログ5つの基準で判定|◎1つ・○1つ・✕3つ

判定は、グラフと同じ2026年3月期の通期実績で行います。

基準数値(2026年3月期)判定
自己資本比率 40%以上35.3%
営業利益率 7〜8%以上-1.90%
ROE 8%以上-3.5%
配当が安定・増配傾向27.33円→70円。ただし2021年に減配あり
総合利回り 3.5%以上3.99%

正直に言えば、2026年3月期の実績では財務3項目すべてが未達です。当ブログで扱った銘柄の中でも最も厳しい判定になりました。なお自己資本比率35.3%は赤字だけが原因ではなく、以前から40%を下回る水準で推移しています。

ただし第1四半期の営業利益率8.8%で判定すれば◎に変わります。ROEも2027年3月期は黒字転換の予想ですが、8%という基準を満たすかどうかは通期の確定を待つ必要があります。この銘柄は「基準を満たしていない会社」ではなく、「基準の外から戻ってくる途中の会社」と見るのが実態に近いです。

配当は12年で2.6倍、ただし減配歴もあります

年度1株配当(分割後換算)
2014年3月期27.33円
2020年3月期37.33円
2021年3月期36.67円(減配)
2023年3月期40円
2024年3月期68円
2025年3月期68円
2026年3月期70円

【株式分割についての注記】ホンダは2023年10月1日付で、普通株式1株を3株に分割しています。上記のグラフと表は、比較できるように全期間を分割後ベースに換算しているため、1円未満の端数が出ています。2021年3月期の実際の配当は110円(前期112円)でした。

注目したいのは2点です。

1つめ、2024年3月期に40円から68円へ、一気に70%増配したこと。会社が株主還元の水準そのものを引き上げた年です。

2つめ、4,239億円の赤字を出した2026年3月期も、減配せず70円を維持したこと。赤字決算で減配する企業は珍しくありません。その中でホンダは配当を増やしました。

一方で、隠さずに書いておきます。2021年3月期には減配しています。実額で112円から110円へ、2円の減配でした。コロナ禍の時期です。「一度も減配していない会社」ではありません。

そして赤字で配当を維持したということは、その期の利益だけでは配当を賄えていなかったということでもあります。最終赤字のため、2026年3月期の連結配当性向は算出できず「-」と開示されています。業績回復が続かなければ、将来の減配リスクは残ります。この点は冷静に認識しておく必要があります。

株主優待|「ホンダ太陽」のグッズに込められた理念

ホンダには以前から株主優待制度がありますが、2026年3月末を基準日とする分から内容が拡充されました。マロサのもとにも案内が届きました。

ホンダは2026年3月6日に株主優待制度の拡充を発表し、グループ会社であるホンダ太陽の製作グッズ(アパレル・オリジナルグッズなど)を優待内容に追加しました。条件は100株以上、保有継続年数の条件なしです。

ホンダ太陽とは|本田宗一郎の理念が息づく会社

この優待で特に知ってほしいのが「ホンダ太陽」という会社です。

ホンダ太陽株式会社は、ホンダ創業者である本田宗一郎と、太陽の家を創設した中村裕博士の「障がいのある人たちの社会的自立の促進」という理念のもと、1981年に設立された特例子会社です。

つまりこの優待グッズを受け取ることは、障がいのある方々のものづくりを応援することにつながります

TOKAIホールディングスの記事で書いた「三方良し」を覚えているでしょうか。株主は優待を受け取って嬉しい、企業は株主との絆が深まる、そして社会には障がいのある方の自立支援という貢献が生まれる。この優待はまさに三方良しを体現しています

マロサはトートバッグを選びました。 届いたら、またこのブログで紹介します。

体験型優待も充実|長期保有でHondaJet体験会も

保有条件優待内容(すべて抽選)
100株以上(期間不問)ホンダ太陽製作グッズ・カーシェア割引クーポン・ラグビー観戦招待
100株以上・1年以上レース観戦・Enjoy Honda・セーフティスクール体験会
100株以上・3年以上HondaJet体験会・工場見学会・マリン試乗会・もてぎ体験会

注意点があります。すべての優待が応募・抽選制です。 必ずもらえる優待ではありません。

そのため当ブログでは、この優待を利回りに換算していません。金額が確定しないものを利回りに足すと、実態より高く見えてしまいます。結論に書いた3.99%は、配当だけの利回りです。

それでもHondaJet体験会は、航空機まで手がけるホンダならではの珍しい優待です。3年以上の継続保有が条件なので、長く持つ理由にもなります。

マロナ:「抽選なので当たるとは限りません。でも、当たらなくても株主であることの意味は変わりませんね」

マロサの保有状況|取得単価1,680円、2年の含み損を抜けました

当ブログの方針どおり、実額を公開します。

項目数値
取得単価1,680円
現在株価(2026年8月21日終値)1,753円
含み益率+4.3%
取得単価ベースの配当利回り4.17%(70円 ÷ 1,680円)
現在の株価で買った場合の利回り3.99%(70円 ÷ 1,753円)

この銘柄は、マロサにとって一番きれいに買えなかった銘柄です。

2024年7月31日、日銀が政策金利の引き上げを決めました。その直前に大きく買い増していました。数日後、相場は急落しました。そこから含み損が続き、さらに会社が上場以来初の赤字に転落しました。

ENEOSは465円で買えて含み益190%です。ブリヂストンは3,095円で含み益36%です。それに対してホンダは2年間ずっとマイナスで、いまようやく+4.3%です。同じ人間が同じ時期に投資していても、こういう差が出ます。

ただし、その2年間も配当は受け取り続けていました。2025年3月期は68円、2026年3月期は70円です。取得単価1,680円に対する利回りは、68円なら4.05%、70円なら4.17%。含み損の期間中も4%台が入ってきていたことになります。株価が戻るのを待つ時間は、何も起きていない時間ではありませんでした。

買い増しライン|1,680円、つまり取得単価と同じ

株価水準現在からの下落率配当利回り(70円)マロサの判断
1,753円(現在)3.99%保有継続
1,680円-4.2%4.17%買い増しを検討

ENEOSやブリヂストンでは「検討ライン」と「理想ライン」を2段構えにしていました。ホンダは1本だけです。

理由は単純で、取得単価まで戻ってきたら買い増すと決めているからです。1,680円は自分がすでに買った価格です。その価格で2年待った経験があるからこそ、同じ価格ならもう一度買えます。

現在からわずか4.2%下の水準なので、深い押し目を待つ設定ではありません。業績が回復局面にあるうちは、大きく下がるのを待つより自分の買値に戻った瞬間に動くほうが現実的だと考えています。

なぜ「竜騎士」なのか|跳んできた会社

「二輪から四輪へ、そして空へ。竜騎士が跳んできた領域の広さが、この会社の強みです」

当ブログでは銘柄ごとにRPGのジョブを当てています。ENEOSは炎脈の守護者、ブリヂストンは機動装具師。ホンダに与えたのは「竜騎士」です。

1つめ、竜とはエンジンだから。 二輪、四輪、汎用エンジン、そして航空機。事業はばらばらに見えますが、すべての中心にあるのはエンジンです。ホンダは竜を自分で育て、その竜に乗って戦う会社です。

2つめ、領域を跳んできたから。 竜騎士は跳ぶ職です。二輪から四輪へ跳び、四輪から空へ跳んだ。HondaJetは日本の製造業でも例の少ない挑戦です。

3つめ、落ちても立ち上がるから。 4,239億円の赤字を出しても、配当を減らさず、次の四半期で過去最高益を出しました。ENEOSは累進配当という盾で守り、ブリヂストンは壊れた装具を直しました。ホンダは落ちた高さから、また跳んだという形です。

そして二輪の営業利益率20.5%は、竜騎士の火力そのものです。世界トップシェアという地位は、この収益性に支えられています。

クルマ経済圏3部作、揃いました

ENEOSで給油し、ブリヂストンのタイヤで走り、そのすべてを載せているのがホンダ車です。3社は、マロサの1台の車を通してつながっています

銘柄ジョブ株価利回り取得利回り5基準
ENEOS炎脈の守護者1,349.5円
(8月7日終値)
2.52%7.31%◎1・△2・✕2
ブリヂストン機動装具師4,129円
(8月13日終値)
3.03%4.04%◎3・○1・✕1
ホンダ竜騎士1,753円
(8月21日終値)
3.99%4.17%◎1・○1・✕3

※株価は各記事の公開日時点の終値です。基準日が異なるため、利回りの比較は目安としてご覧ください。

並べると面白いことが分かります。財務がいちばん強いブリヂストンは利回りが基準に届かず、財務がいちばん弱いホンダだけが利回り基準を満たしています

これは偶然ではありません。良い会社は買われて株価が上がり、利回りが下がる。不安のある会社は売られて株価が下がり、利回りが上がる。高い利回りは、市場からの評価が低いことの裏返しです。

だから利回りだけで銘柄を選ぶと、不安のある会社ばかりが集まります。当ブログが5つの基準を使う理由がここにあります。

マロサ×マロナ対談|「2年待つのは長かったですか」

マロサ: 2年間ずっと含み損でした。正直に言うと、何度か売ろうかなと考えたこともありました。

マロナ: それが普通の感覚だと思います。含み損は数字だけの話ではなく、気持ちを削っていきますから。それでも売らなかったのは、何が理由でしたか。

マロサ: 配当が止まらなかったからです。赤字になっても減配しませんでした。会社が諦めていないなら、こちらも諦めなくていいと思えました。

マロナ: それは大切な判断基準です。株価は市場が決めますが、還元方針は会社が決めます。見るべきは後者のほうです。赤字の年に配当を維持したという事実は、株価チャートには表れません。

マロサ: ただ、日銀ショックの直前に大きく買ったのは失敗でした。もう少し待てばよかったと思います。

マロナ: 買った瞬間だけを見れば、そうかもしれません。でも、あの2年間も配当は入り続けていました。2025年3月期は68円、2026年3月期は70円。取得単価1,680円に対して4.05%から4.17%です。待っていた時間は、配当を積み上げていた時間でもあります。焦らず待てる人が、時間を味方につけられます。

マロサ: 第1四半期は過去最高益でした。これを見ると、もっと買ったほうがいいかなと思ってしまいます。

マロナ: そこは一度立ち止まりたいところです。増益要因のうち、為替が908億円、関税が781億円でした。合わせて1,689億円は、外部環境による押し上げ要因です。円高に振れれば逆に働きます。

マロサ: 実力はどこで見ればいいですか。

マロナ: 二輪の営業利益率20.5%です。二輪にも為替の追い風は効いていますが、それに加えてインドやブラジルで台数を伸ばした効果もあります。四輪の5.0%と比べると、この会社の芯がどこにあるかが分かります

マロサ: 逆に、売るとしたらどんな時でしょうか。

マロナ: 減配を決めた時、そしてEV戦略の見直しが二輪の収益まで削り始めた時ですね。株価が下がった時ではなく、稼ぐ場所が失われた時が判断のタイミングですね。

マロサ: 2021年にも減配していますね。それは気にしなくていいのでしょうか。

マロナ: 気にすべきです。「一度も減配していない会社」ではありませんから。ただ2円の減配でした。そして今回、はるかに大きい赤字でも減配しませんでした。過去の1回で切り捨てるより、そのあとどうしたかを見る。ブリヂストンの記事でお話ししたことと同じです。

「回復の途中にある会社は、数字が毎四半期変わります。だからこそ、判断の基準だけは動かさないでおきたいですね」

弱点・リスク|5つの注意点

1. 財務3項目が基準に未達です

自己資本比率35.3%、営業利益率-1.90%、ROE-3.5%。2026年3月期の実績では3つとも基準を満たしていません。第1四半期で回復していますが、通期で確定するまでは未達のままです。

2. 増益の大部分が為替と関税です

第1四半期の調整後営業利益の増益要因は、為替908億円と関税781億円。合計1,689億円は外部環境によるものです。会社は通期予想の上方修正にあたって対ドル想定を155円と円安方向に見直しており、円高に振れれば前提が崩れます。

3. 配当を利益で賄えず、減配リスクは残ります

赤字の年に70円を維持したということは、その期の利益だけでは配当を賄えていなかったということです。最終赤字のため配当性向は算出できません。業績回復が続かなければ減配の可能性はあります。

4. 四輪の収益性が低く、EV戦略も途上です

四輪の営業利益率は5.0%で、二輪の20.5%とは大きな差があります。中国を中心としたアジアでは販売が減少しました。4,239億円の赤字の原因となったEV戦略の見直しは、まだ終わっていません

5. 優待はすべて抽選制です

ホンダ太陽グッズもHondaJet体験会も、応募して当選しなければ受け取れません。優待を目的に買うと期待が外れる可能性があります。利回りに換算できない理由もここにあります。

加えて、会社は通期見通しについて中東情勢の先行きに不透明感があるとしており、販売台数の見通しは据え置いています。回復の途中であることに変わりはありません。

まとめ|落ちた高さから、また跳ぶ会社

ホンダ(7267)を5つの基準で見ると、◎1つ・○1つ・✕3つ。財務は当ブログで扱った銘柄の中でも最も厳しい判定です。

それでも利回り3.99%は基準を満たし、第1四半期は営業利益5,307億円で四半期として過去最高。営業利益率も8.8%まで戻りました。二輪は20.5%という収益性で、この会社の芯を支えています。

マロサは日銀ショックの直前に大きく買い、2年間含み損を抱え、ようやく+4.3%になりました。うまく買えた銘柄ではありません。それでも売らなかったのは、4,239億円の赤字を出しても減配しなかった会社の姿勢を信じたからです。

買い増しは1,680円、つまり自分の取得単価まで戻ったら。現在から4.2%下の水準です。下がらないかもしれません。それでも、その価格で2年待った経験があるので、同じ価格ならもう一度買い増すことも検討しています。

これでENEOS、ブリヂストン、ホンダとクルマ経済圏の3社が揃いました。給油する会社、地面と接する会社、そして走る本体をつくる会社。1台の車の中に、3つの投資先があります

マロナ:「跳ぶ前には、必ず沈み込む動作があります。ホンダの2年は、その沈み込みだったのかもしれませんね。マロサさんが待てた2年も、同じです」


免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載した数値は2026年8月21日時点で確認できる公開情報および同社IR資料にもとづいていますが、正確性を保証するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。投資判断は必ずご自身の責任で行い、最新の情報は各社のIR資料および証券会社の情報でご確認ください。

なお、本記事に登場する「マロナ」は当ブログ独自のキャラクターであり、実在の企業・団体の公式キャラクターではありません。企業ロゴ・商標は使用していません。

ABOUT ME
マロサ
マロサ
サラリーマン投資家
2011年から株式投資を始めたサラリーマン投資家です。 これまで相場の上げ下げを経験しながら、失敗も含め多くの学びを得てきました。 「人生とは投資の連続である」という考えのもと、 お金の投資だけでなく、時間・経験・挑戦といった “人生の投資” についても考えながら、これから資産形成を始める方に少しでも役立つ情報を発信していきます。
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