金融投資

高配当株・優待株で初心者がやりがちな失敗|1社集中と毎月分配型の落とし穴

marosa

高配当株や優待株に興味を持ち始めた方に、まず意識してほしいことがあります。
それは、1社に集中投資しないことです。

どんなに魅力的に見える企業でも、ずっと好調とは限りません。
世の中には、その時期や景気の流れによって強い業種もあれば、逆に不調になりやすい業種もあります。

たとえば、暑い日にはかき氷屋が繁盛しやすく、雨の日には傘屋が売れやすい、といったイメージです。
これは企業も同じで、ある時期は追い風でも、別の時期には逆風を受けることがあります。

だからこそ、高配当株や優待株を始めるときは、1社だけにお金を集中させるのではなく、複数の業種に分散することが大切です。
分散しておけば、1社が不調になっても、他の銘柄が補ってくれる可能性があります。

すると次に、こう考える人もいると思います。

「1社ずつ買って分散するのは面倒だし、毎月分配型の投資信託を買えば、分配金も入ってくる。しかもファンド側で分散してくれるなら、それで十分では?」

実は、私も一時期そう考えたことがありました。
ですが、そこには初心者が見落としやすい注意点があります。

毎月分配型には“見えにくいコスト”がある

毎月分配型の投資信託で、まず確認したいのが信託報酬です。
信託報酬とは、投資信託を保有している間、継続的にかかる手数料のことです。

投資信託は便利な商品ですが、商品によってコストにはかなり差があります。
たとえば、毎月分配型ファンドの中には**信託報酬が年率1.155%**の商品があります。
もちろん、これはあくまで一例ですが、毎月分配型の中にはコストが高めの商品も少なくありません。

一方で、マロサがおすすめしている**eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)**は、年率0.05775%以内です。

この差は、資産がまだ少ないうちは気になりにくいかもしれません。
ですが、投資を何年も続けて資産が増えてくると、じわじわ効いてきます。

最初は小さな差に見えても、長期で見ると無視できない差になります。
そのため、商品を選ぶときは「毎月お金が入るかどうか」だけでなく、そのためにどれだけコストを払い続けるのかを見ることが大切です。

毎月分配型で注意したいのは、信託報酬だけではない

毎月分配型の注意点は、信託報酬だけではありません。
もう1つ大切なのが、分配金が必ずしも“利益そのもの”とは限らないことです。

投資信託の分配金には、普通分配金だけでなく、**元本払戻金(特別分配金)**が含まれる場合があります。
これは、見た目としては分配金が出ていても、実質的には自分の元本の一部を払い戻している形になることがある、ということです。

つまり、

「毎月分配金が出ている=順調に資産が増えている」

とは限りません。

毎月お金が入ってくると安心感はあります。
ですが、分配金の中身を理解しないまま購入すると、「思っていたのと違った」と感じることもあります。

初心者の方ほど、
“毎月もらえる”という魅力だけで判断しないこと
が大切です。

それでも毎月お金が入る仕組みに魅力を感じるなら

それでも、毎月お金が入ってくる仕組みに魅力を感じる方は多いと思います。
私もその気持ちはよく分かります。

その場合の考え方の1つが、自分で個別株を分散して、配当月をずらしながら組み合わせる方法です。

この方法であれば、投資信託のような信託報酬の継続的な負担を避けやすくなります
自分で銘柄を選び、自分で分散し、自分で管理する。
言ってしまえば、自分自身がファンドマネージャーになるようなイメージです。

もちろん、この方法が完全に楽というわけではありません。
銘柄選びの手間もかかりますし、個別株ならではの値動きや減配リスクもあります。
ですが、自分で納得しながら組み立てたい人にとっては、十分に魅力のある方法です。

初心者が最初に大切にしたいのは“楽そう”より“納得して続けられるか”

投資を始めたばかりの頃は、どうしても次のような商品に目が向きやすいです。

  • これ1本で済みそう
  • 毎月お金が入ってきそう
  • なんとなく安心できそう

ですが、長く続けるほど大事になるのは、仕組みを理解したうえで、自分に合った方法を選ぶことです。

  • 1社集中を避ける
  • 分散を意識する
  • コストを見る
  • 分配金の中身を理解する

この4つを意識するだけでも、大きな失敗はかなり避けやすくなります。

まとめ

高配当株や優待株を始めるときは、まず1社に集中しないことが大切です。
そして、「分散したいから毎月分配型を買えばいい」と考える前に、信託報酬や分配金の仕組みまで確認しておきたいところです。
毎月分配型にはコストが高めのものもあり、分配金の一部が元本払戻金(特別分配金)となる場合もあります。

毎月お金が入る仕組みに魅力を感じるなら、自分で個別株を分散して組み合わせる、という考え方もあります。

大切なのは、
“なんとなく良さそう”で選ばないことです。

次回は、私が実際に保有している銘柄も交えながら、毎月配当金が入ってくるように意識したポートフォリオの考え方を紹介していきます。

※投資には元本割れのリスクがあります。
本記事は特定の投資行動を推奨するものではなく、あくまで考え方の共有として参考にしてください。

ABOUT ME
マロサ
マロサ
サラリーマン投資家
2011年から株式投資を始めたサラリーマン投資家です。 これまで相場の上げ下げを経験しながら、失敗も含め多くの学びを得てきました。 「人生とは投資の連続である」という考えのもと、 お金の投資だけでなく、時間・経験・挑戦といった “人生の投資” についても考えながら、これから資産形成を始める方に少しでも役立つ情報を発信していきます。
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